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ポーセレンワーク - PORCELAIN WORK -
ポーセレンワーク 米田 尚治

「ものづくり」を職に
 将来の職業を考えたときに、誰かの生活の支えになれるよう医療の道に進みたいと思いました。また、とにかく「手に職を」と思ったのが歯科技工士を目指したきっかけです。多くの歯科技工士がそうだと思いますが、子ども時代から集中して一つのものを作り上げる「ものづくり」が好きで、同じ医療従事者でも看護師や理学療法士などよりも、手先の器用さを生かせる職業として歯科技工士を志しました。技工士学校を卒業してからは、歯科医院内、他の歯科技工所に勤め、10年ほどの歯科技工の経験を持って当社に入社しました。それまでのキャリアで十分経験を積んできたつもりでしたが、当社は取り扱っている製品・商品の品目が大変多く、知らないことの連続で苦労したのを思い出します。

歯科技工のむずかしさ
 歯科技工士になりたての頃は、下顎のインレーを上顎と勘違いして製作したりと失敗もたくさんしましたが、歯科技工のむずかしさは技術だけではないと思います。以前、メタルボンドのシェード修正のために歯科医院へ立ち合いに行ったことがありました。患者さんにセットしたときに、私の目からはどちらかと言えば少し濃いように感じましたが、患者さんは逆に「白い」とおっしゃられました。そのとき私は「どちらかと言えば濃いです」と作り手側の気持ちだけで答えてしまい、患者さんと口論になりかけてしまいました。
 その患者さんは上顎と下顎の色に若干違いがあり、口腔内に合わせることはとても難しい症例でした。もちろん言葉のニュアンスや受け取り方の相違もありますが、患者さんが望むイメージと私たちのイメージにギャップが生まれてしまったのだと思います。患者さんや先生の意図を汲みとって、要望にきちんと応える。これが意外とむずかしい。相手の言わんとしていることを言葉以上に正確に読み取るコミュニケーション能力が必要です。
 その一方で、患者さんの要望に応えることができて喜んでいただいたときには本当に嬉しい。ただし、完成したときに達成感を感じることは少ないです。「もっとこうすれば速くできたのでは」と常に次に生かせることを探してしまいます。自分で思う以上にこだわりが強いのか100%満足はできないです。自分で満足できるようになるのは、今後もっと技術を磨いた後でまだまだ先です。
米田尚治 photo

次のスーパーテクニシャンを
 数年前、工場長からお声がけいただいてスーパーテクニシャンの試験を受けたことがありましたが、そのときは認定にいたりませんでした。今回も声をかけていただき、自分のスキルアップのためにもこの機会にもう一度挑戦したいと思い、試験に臨み、無事合格することができました。
 特に大阪にはスーパーテクニシャンが14名(全29名)と、とても多く豊富な臨床経験を持った先輩方がたくさんいる恵まれた環境で仕事ができることは他の拠点ではあまりないことだと思います。スーパーテクニシャンは、技術はもちろんのこと、プロ意識も高い。比べられないほどどの方も尊敬しています。当社に入社したことで、部門は違えどそれぞれのスーパーテクニシャンから多くを学ぶことができました。スーパーテクニシャンになった今、今度は自分が後輩を指導して、次のスーパーテクニシャンを育成できればいいですね。

デジタル化で職場環境の改善
 当社に入社してよかったことは、仕事のバリエーションが多いこと。扱っている製品・商品の品目がとても幅広く、いろいろな技工製品に触れられるのも当社のような組織ラボの強みですね。その分覚えることが多くて苦労しますが(笑)。また、情報量も非常に多く、常に国内外問わず最新情報が舞い込んできます。特にインプラントは次々に新しいメーカーや種類が出たりと変化が激しい分野ですが、新しい材料、機械、技術もすぐに情報を得られ、触れることができますので、情報や設備の面でのメリットが大きいと思います。
 さらに、現在の歯科技工業界といえば「デジタル化」。今は数年前と比べても機械の精度も格段に上がっています。私の所属する大阪工場インプラント技工センターにも、これから加工機が導入され、インスルメントからマウスに持ち替える日も近いと思います。この業界は長時間労働が問題点として上がることが多いですが、デジタルの応用がもっと進むことで業界の課題でもある長時間労働に対して多いに改善が期待できると思います。歯科技工士に限らず、仕事をする上で大事なことは「健康第一」。常に万全な状態で取り組んで、患者さんに喜んでいただけるものを今後も作っていきたいです。


大阪工場 米田尚治Profile
大阪センター  米田 尚治(ヨネダ ショウジ)
1972年 富山県出身
1992年 日本歯科学院専門学校 卒業
2000年 和田精密歯研(株) 入社
2013年 スーパーテクニシャン認定


説明会コンテンツ
・インプラントの上部構造の形態と設計について















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