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インプラントワーク -IMPLANT WORK-
インプラント 中田淳一

見えないところで支える仕事
 今は「歯科技工士」と検索すれば、実際の働く環境から求人情報までありとあらゆる情報が出てくる時代ですが、私の学生時代は今ほどインターネットが普及しておらず、情報を得るのがとても難しかったのです。そんな中、人と話したり何かを売ったりするような表だってする仕事は向いていないと感じ、どうせ働くのであれば、医療系で「つくる」仕事がしたいと思いました。目立つ仕事よりも見えないところで支えるような仕事が自分には合っていると思いました。

今の自分のベースに
 入社当初はUH部門(大学病院の症例を担当する部門)で、直属の上司や先輩には何度も叱られました。形態のチェックも非常に厳しく指導され、それは今でも自分のベースになっています。たとえば、形態の確認。自分で作っていると自然と悪いところが見えなくなり、どこがおかしいのか気づきにくくなります。そのときは、直接ものを見るのではなく、鏡を置いてそこに映ったものを見るようにアドバイスされました。そうすることで、自分ではなく第三者的な視点から形態を観察することができ、それまで見えていなかった修正点が見えてきます。
入社して26年目になりますが、今の自分のベースになっているのは、当時教えられたことばかりです。技工人生の中で大事な期間でした。今は、自分が教えられたように後輩にも同じように伝えています。

「はじめまして・・・」
 自分のイメージ通りにできてなおかつセット後に営業担当者から「喜んでいましたよ」と聞くと、嬉しいものです。私たちは完成部門ではないので、歯科医院へ行く機会はあまりありませんが、一度だけ立ち合いで、患者さんの生の声を聞けたことがありました。
その歯科医院では、先生が「あなたの技工物を作ってくれた技工士さんですよ」と紹介してくれたその直後、スタッフに呼ばれてしまい、「ちょっとつないどいて」と突然席を立ってしまったのです。
突然、患者さんと二人きりの時間が訪れ、「初めまして、、、」と自己紹介をしてみたものの…歯科技工士になる方は人と話すのが得意ではない方がほとんどです。内心どうつなごうかとても焦っていました。「とにかくどうにかつながなくては」と思い、他愛のない世間話から何気なく「装着して痛いところないですか?」と尋ねたところ、「全然痛くないですよ。とても良いです。ありがとうございます」と返ってきました。そのとき、良い技工物がセットされれば、自然と患者さんも笑顔になるということを目の当たりにしました。



その患者さんと話してからは、それまで以上に患者さんの笑顔をイメージしながら作るようになりました。イメージしながら作ることでやりがいもまた変わってきます。歯科技工士として患者さんと話す経験をしているのとしていないのとでは、イメージしやすさがまったく違いますし、仕事へのモチベーションもプラスに働きます。だからこそ、後輩には機会があれば一度は歯科医院へ行って患者さんと接してほしいと思います。

同じものが1つもない、だれかにとってかけがえのないもの
 今はあまり行けていませんが、休みの日はキャンプや登山に行くことが多いです。仕事のときはずっと机に向かって作業をしているので、休みの日くらいは開放的なところで自分のペースでゆっくりと過ごすようにしています。周りに作用されないで過ごすことで、月曜日からすっきりした気持ちで仕事に向かえるように感じます。
それと、山に登って空や雲を眺めるのが好きなんです。雲って同じ形のものが1つもないでしょう。人の歯がすべて同じではないように。同じものが1つもない、だれかにとってかけがえのないものを作る歯科技工の仕事は責任も大きいですが、その分だれかの役に立てる、やりがいの大きな仕事だと思います。


大阪センター 中田淳一Profile
大阪センター  中田 淳一(ナカタ ジュンイチ)
1966年 大阪府出身
1989年 大阪歯科大学附属歯科技工士専門学校専攻科 卒業
1989年 和田精密歯研株式会社 入社
2012年 スーパーテクニシャン 認定



2009年 日本口腔インプラント学会 インプラント専門技工士



日本口腔インプラント学会



・ISUSの特徴と優位性及び製作方法



2008年11月 日本口腔インプラント学会 インプラント上部構造のデザインが清掃性に与える影響
2000年9月 日本口腔インプラント学会 印象コーピングを固定した場合の作業模型の精度への影響


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