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さじかげん【番外編】「将来を担う若者に図書館活用のススメ」

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2021年07月27日

 

 

 

さじかげん【番外編】「将来を担う若者に図書館活用のススメ」

三好 博文

(和田精密歯研株式会社 顧問、元筑波大学附属聴覚特別支援学校教諭)

 

我が人生、終局を迎えるにあたり大きな反省と後悔がある。父の影響で小学6年生から新聞を読む習慣が身に付いたが、一方で良書読みはほとんどしていない。39年間の公務員を経て当社入りしたが会社が期待する仕事ができるとはとても思えなかった。そこで、さっそく会社を知るため社内報「希望」創刊号から直近の404号まで35年間分を熟読した。次いで週2回、図書館通いを始めた。明治から大正生まれで昭和の名経営者と称えられた約170人の自伝本(日経新聞社「私の履歴書」1巻に平均7名の自伝掲載で全24巻)で、彼らの赤裸々な人生と艱難辛苦を乗り越え、事業の成功までの過程を知った。

また経営の神様といわれ続けた「松下幸之助発言集」全44巻(1 巻が約370ページで第45巻は総目次集)を目にしたが、最初は気にもとめなかった。ところが読み始めるとどうにも止まらない。全44巻(約16千ページ)を読み終えるには最短で5ヶ月を要し、3回繰り返し読んだ。

松下幸之助は1894年和歌山生まれ、生家が没落し、10才を迎える直前、小学4年生の11月に中退。(当時の義務教育は小学4年生まで)大阪の船場にある火鉢屋に丁稚奉公に出された。23歳で独立し、彼の経営理念とリーダーシップのもと、パナソニックを世界一の家電メーカーに育て上げ1989年没した。

また、自分の家柄や学歴に不満を抱く若者には、家が貧しく小学校卒の鉄鋼王大谷米太郎(18811968)と段ボール開発者井上貞治郎(18811963)の自伝を薦めたい。2時間で読め、読後に不平不満を吐くなど恥ずかしくてできなくなる。自分を磨くため図書館に出かけ、適した良書を探し、読んで終わりではなくこれを師とし、生活や仕事に生かせば自分に適した明るい未来が拓けると若者たちに伝えたい。

 

(M/W)

 

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