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さじかげん【番外編】「現代社会と情報」

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2018年02月27日

さじかげん【番外編】「現代社会と情報」

鰐淵 正機
(和田精密歯研常務取締役)

 昨今の医学はまったく新しい概念が確立しているという。今まで体のすべてをつかさどるのは脳だと考えられてきたが、実は人体は、脳や内臓同士がメッセージ物質を通して個々に情報をやり取りする巨大なネットワークで、この新しい概念の基に新しい治療法や新薬が開発されている。こうなると口腔や歯牙はこの巨大ネットワークにおいて、どんなメッセージを発信しているかと興味は尽きない。

 医療と同じく進歩のスピードがめまぐるしいのはハイテクノロジーの世界だ。フィンテックという新しい概念に代表されるように、金融決済の仕組みも変化している。クレジットカードを使う時にカードリーダーに通していたものが、スマホ一つで手続きが完了する。中国の歯科技工所では歯科医師との情報のやり取りは随時SNSのチャットで行うと聞いた。電話で先生の手を煩わせずに済む。

 超高齢社会では介護という問題と同時に、生活習慣病の問題も頻繁に聞く話題である。例えば、糖尿病の治療を受けている方は病気に対する知識と併せて自分の身体の状態も把握していると思う。

 歯科医院のバックヤードでたまに耳にするスタッフさんの言葉に「義歯やクラウンのことがよく分からないから患者さんにちゃんと説明できなかった」という内容がある。もしこれが本当なら、患者さんも補綴物のことがよく分からないということになる。

 義歯等について、歯科医療機関が外部の歯科技工所に製作を委託した場合、患者自身が、どこの歯科技工所で、誰が製作したのか等の情報を把握できない。そこで、そうした情報を広く提供するものに厚生労働省委託の「歯科補てつ物製作過程等の情報提供推進事業」がある。製作過程、補綴物の種類、何がよいのか等の説明は歯科技工士の得意とするところ。ハイテクでもローテクでも重要なのは正確な情報である。
(W/W)

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