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さじかげん 番外編「ベトナム視察に行って」

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2017年09月12日

さじかげん 番外編「ベトナム視察に行って」

西澤(にしざわ) 隆廣(たかひろ)

日本歯科技工士会は公益事業の一環として、他国に日本の歯科技工技術を提供している。2015年よりJIMTEF(国際医療技術財団)の協力を得て、ベトナムに歯科技工技術を提供していて、3度目の視察に行ってきた。

 1回目は、日本大使館とベトナム保健省、国立病院などを訪問し、私たちの事業の目的を理解していただきベトナムでの活動を支援してくださるようお願いをしてきた。その中で国立中央歯顎顔病院のチン・ディン・ハイ病院長が非常に関心を持っていただき、その場で「覚書」を取り交わすことができた。

 2度目は2016年に杉岡範明日技会長と担当常務が訪問し、デンタルショーの視察と関係省庁にあいさつに伺わせていただいた。そして、今年3月にハノイでセミナーを開催し、現地の方々と交流を持つことができた。ハノイとホーチミンでは数カ所のラボを視察し、ホーチミンでは日本人の国武政之氏が開設したラボを見学させていただいた。日本の平均的なラボより設備が充実していて大変驚かされた。他のラボも同様で、CAD/CAMもありBPSのシステムもありといった具合で、最近の目覚ましい革新技術をいち早く取り入れているラボも見受けられた。

 技術力の高い人やラボの売り上げに貢献している人の中には、ベトナムの平均的な給与よりも高い賃金を得ている人もいると聞き、技工という仕事が高く評価されている証しだと感じた。デジタルの分野では先進国と差のないものが作れるが、より良い補綴物を作るには基礎的な知識を習得しなければならないと感じた。

 日本の歯科技工は長い経験に基づくアナログの技術と知識に裏打ちされている。これをベトナムに伝えることで、ベトナム国民の健康増進と超高齢化が進展する中での健康寿命の延伸に役立てられれば幸いだ。

(N/W)

(公益社団法人日本歯科技工士会副会長)

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