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(179)「歯科学に言葉ありき」

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2017年05月16日

さじかげん(179)「歯科学に言葉ありき」

 北海道札幌市に「一心神社」という小さな神社がある。そちらの宮司の斉藤一治さんは「株式会社はいありがとうございます」の経営者で、「NPO法人健康かむかむ畑」の主宰者。フェイスブック仲間として尊敬し、かねがねお会いしたいと思っていただけに、初対面のあいさつはお互い「やっと会えましたね」だった。

 四拍手の礼拝をした後、「大祓詞(おおはらえのことば)」という題字の冊子を渡され、一緒に声を出して唱えてくださいとのご指示とともに神棚にろうそくが灯された。

 「高天原(たかあまのはら)神留(かむづま)()皇親神漏岐(すめらがむつかむろぎ)神漏美(かむろみ)(みこと)(もち)八百萬(やおよろず)(かみ)(※1)(たち)を……」と宮司は流暢に読まれるが、私は生まれて初めての言葉に圧倒され、声を発するのもままならなかったが、ふと「あ、八百萬(やおよろず)の神だ」と思い当たる個所があり、最近、「氏子の神あり、木の神あり、海の神あり」の体験をしたのを思い出した。そのあたりから声が出始め、だんだん大きな声で原稿を読めるようになっていった。

 一心不乱に読み続けた最後に、「今日より始めて……(あま)(かみ)(くに)(かみ)八百萬(やおよろず)神等共(かみたちとも)聞食(きこしめ)せと(もう)す」と読み終えた時に、これまでの経験にない唾液の量に感動し、「健康かむかむ畑」の原動力はこれだと歯科学に言葉ありきを発見したのは大きな喜びとなった。

 口腔乾燥症をはじめ補綴物、特に義歯の機能は唾液に助けられると気づき、金属床に50万個の穴をあけるトルティッシュデンチャーを開発したのは30 年前になる。しかし、肝心の唾液を自ら整体学的な方法で噴出させるのは「顎関節付近と下顎骨の裏面を刺激する」しか知らなかったが、「大祓詞」を大声で読むと大量の唾液確保が可能になるとは……。「健康かむかむ畑」の宮司の活動は、もしかしたら八百萬の神の救いではないかと感謝のめぐり合いとなった。

 

 

※1 八百萬(やおよろず)の神…数多くの神、全ての神のこと。森羅万象に神の発現を認める古代日本の神観念を表す言葉。

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