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(159)「夢の締め切り日」

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2014年12月09日

さじかげん (159)「夢の締め切り日」

 日本でもすっかりプロサッカーリーグが定着し、各地にチームが増えて応援にも熱が入る。すそ野はサッカーを楽しむ幼い子供たちにまで広がっている。若手選手の育成に力を注ぐチームの将来的な展望も明るいだろう。

 歯科技工士の若手育成の第一歩は、技工学校の学生たちといえ、どのような人たちが集まっているのだろうかと思案していた時、偶然、ある技工学校の課外授業を見学する機会を得た。

 2年間を級友と暮らす彼らは皆素直であり、明るく積極的に見えた。これほどしっかりした若者たちは将来への考えもあるのだろうと思い先生にお尋ねすると、「どうしたら良いですか」と学生から逆に質問されると言われた。まだまだ20歳の学生では羽化したてのカゲロウのようなもので、この2年間が大切なのだろう。技術を覚えると同時に「自分のする仕事が何の役に立つのか」という心の勉強が行われなければならず、若者が将来に対する最初にする一番大事な仕事といえる。

 最近は歯科衛生士学校、歯科技工士学校でもコミュニケーションや自己啓発に関するセミナーが増えていると聞く。朝に「今日は自分を高めるどんな機会があるだろう」と言葉にして、夜には「今日はどんな感謝すべきことがあっただろう」と声にする。自分の夢には締め切り日を決めて目標を明確にする。そうすると無意識の世界が動き出して夢は実現に向かうという。

 将来の夢を考える授業で一人の女子学生が「3年後の3月28日にペットの犬を飼って一緒に暮らしたい」と発表した。一瞬、教室に笑いが起きたが、構わず「そのために技術を覚えて就職して収入を得たい」と続けると教室の雰囲気が変わった。

 彼女の夢はかなうだろうと思った。夢を単なるカゲロウで終わらせてはいけない。次々に人生の目標にゴールを決めてほしい。

(W/W)

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