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(122)小さな大事件

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2011年09月06日

さじかげん (122)小さな大事件

 夏休みも終わり、時折秋の涼しさを感じられるようになったが、今年の天候は全く予測不可能であり「明日のことは分からない」と言わざるを得ない。 

 この夏、他人から見ればほんの些細なことかもしれないが、私にとってはいくつかのちょっとした事件に遭遇した。

 その中の一番小さな事件は、ある夜、ふと気づくと首の後ろに小さなイボができていた話である。そのイボはしっかりついていて、自分では取りたくても取れない。これは誰かに切り取ってもらうしかないと思い、いったんは自分で取るのをあきらめた。しかし、眠りにつく間際になって、どうしても気持ち悪くなり、思い切ってつめでもぎ取った。すると、それはイボではなく、なんと直径1ミリほどのドーナツ型をした、えたいのしれない小さな生き物だった。拡大鏡で見てみると、丸い部分の上半分には10本ほど足がついているのが見てとれた。

 翌日、こんな生き物を見たのは生まれて初めてだと皮膚科医に相談してみた。すると、皮膚科医は 即答で「マダニ」だと言い、聞けば恐ろしいダニらしくビックリしたが、その写真を見せられ大いに納得できた。

 2番目の事件は、夏の間に香川県にある無人島の高島に行きたいと思い、台風が直撃後の瀬戸内海へ足を運んだ時に起きた。

 海に浮かぶ浮桟橋を渡ろうとハシゴで修理された足場に近づいた。しかし、浮桟橋が揺れて落ちそうになったので、防波堤に結ばれた太いロープに体を預け、橋を渡ろうとしたところ、スルスルーとロープが外れ、私は防波堤の石垣にドーンとぶつかりけがをした。さらに、ぶつかった反動で海に落ちてしまい持っていた携帯電話、カメラ、ビデオ、血圧計、果てはパスポートや預金通帳まで、すべておしゃかにしてしまった。少しの油断から心身ともに痛手を負ったこの夏屈指の事件となった。

 3番目の事件は、私は瀬戸内海に落ちたのにも懲りず、10日後、けがが治ったのを良いことに、自身の漁船である大和丸(やまとまる)に乗り込み、知り合い5人で高島に住むヤギを見に行った時のことである。20分もあれば往復できるだろうと、誰も飲み物を持っていかなかった。

 そして事件は起きた。ヤギの集団を絶壁の上に見つけたとたん、ガガーンと音がして船が座礁してしまったのである。急いでマリーナや海上保安庁に電話したが、「すぐには救助に行けない」とのことで、炎天下の中、2時間も日干しにあってしまった。

 この不覚…。何歳になっても「自分の身は自分で守るべきだ。誰も安全と安心は保障してくれない」と反省するばかりで、この夏が終わろうとしている。

代表取締役会長 和田 弘毅

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