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(111)学びのスタイル

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2010年09月21日

さじかげん (111)学びのスタイル

 世の中には様々な情報が溢れている。言い方を変えると学ぶ機会が溢れているとも言える。人それぞれに自分の人生や仕事、または趣味において、これは必要と判断した情報を選びながら学んでいる。

 学びは学生だけが行うものではなく、社会人になってからも永久に続くものだ。もっとも、少し休憩しているうちに次々に新しい考え方や方法が出てきて、気がつくと随分と置いてきぼりを食った気になってしまうこともある。

 しかしあえて言うならば、学びは資金力も行動力も得た社会人になってからの方が面白く有意義である。大事なのは学びのスタイルだ。

 経験的に申せば学びのスタイルは、本物の人物や真実の教えに一番初めに触れる方がよい。本物とはその道を極めた大家であったり、1000年近く受け継がれる宗教の経典であったりと様々であるが、多くの人々に公平に益があることが重要だ。

 最初は全く意味が理解できなくても、とにかく本物にしがみついて学ぶことがよい。諦めずにしがみついていれば、次第に分かってくる。

 自分は初心者だからと言って、各駅停車で一つずつ学んでゴールにたどり着いて帰ってくるよりも、最初に超特急でゴールに向かって、本物に触れて、帰りには各駅停車で一つずつ学んで戻ってくる方が結局は早いのだ。

 30年以上も前に世に出た歯科医学書の緒言でドクター・パンキーは、2%が大家、8%が熟達者、36%が勉強家であると書いている。 

 大家といわれる人は「それについて話せる」「それについて記述できる」「それについて実行できる」ともある。

 最後の「実行できる」が難しいのだと想像することは簡単だが、この2%に属する大家に最初に学ぶことが肝心なのだ。

 更に経験的に申せば、大家といわれる先生方は、こちらで思うよりも意外と簡単に会ってくださることもある。なぜなら、そのような方は人間育成や技術伝承に積極的であるからなのかもしれない。

 四国を代表する幕末の英雄、坂本竜馬になぞらえるならば、当時の常識の殻を飛び出して全国を巡り、世の一流とされた人達に学び、最後には自らの仕事をした。

 学びのスタイルで肝心なことは、結局のところ自分自身の積極的な行動力にあると、その英雄に(おし)えられる。

代表取締役会長 和田 弘毅

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