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(109)本物を知る

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2010年07月20日
さじかげん (109)本物を知る
 
飛行機の機内温度に一番うるさくクレームをつけるのは日本人観光客だそうだ。また渡航先で現地の食事を食べて下痢を起こすのも日本人に多いとのことである。皮肉なことだが、現代の日本人が快適過ぎる環境で暮らし、過剰なまでの清潔意識を持っていることがこうしたことに影響しているのかもしれない。
 
現代と昔では、自然環境に違いもあろうが、かつての子供たちは山や川で自然の水を飲み、膝頭をすりむいたまま野山を走り、そのまま田んぼに飛び込んでも病気に罹らなかった。
おそらくは小さな身体でも強い免疫力があったからだと思う。そんな子供時代をすごしたはずの大人が機内温度のわずかな差に適応できずにクレームをつけるとは、過敏すぎるのか、はたまたわがままか。いやはや生活環境とは恐ろしい。
飽食時代の日本において、我々が食べ物に事欠くことはまずないが、栄養的に、身体が本当に満たされているのかについては一度冷静に考えてみるのがいい。
例えば、就寝中に足が()る苦痛は耐えがたいものである。その時に焼き塩をひと舐めするとすぐに症状が和らいでくる。不思議なものだ。おそらくは塩に含まれるミネラルが効いてくるのだろう。これこそが、必要としている本当のモノなのだということを身体が分からせてくれる気がする。
 
司法書士の仕事をなさっているT先生は居合道六段。80という(よわい)を数えても矍鑠(かくしゃく)としておられ、折に触れご指導をいただいている。
先頃、先生から衝撃的なお話をうかがった。先生には幼い頃から知的障害をもった娘さんがいらっしゃる。今も週末になると自宅に帰り、家族と一緒に暮らす生活をしているとのことだが、聞いた内容に最初は「えっ?」と思ってしまった。
娘さんは、みかんなどの柑橘類は実を食べずに皮だけを食べる。家の土壁の土を好んで食べる。お風呂にはコップを持って入り、風呂の湯をすくって飲むという。
これだけを聞いた瞬間は痛ましい気持ちばかりが先に立ったが、果たしてそうなのであろうか。
みかんの中で最もビタミンが含まれる皮を食べる。ミネラルが豊富に含まれる土を食う。人に必用な善玉バクテリアを補給している。
驚くことに、身体は脳が意識する別の世界で既に知っているのか。見事に免疫力を蓄えている。我々は日々の生活の中で、何が本当に役立っているのかを理解していないのかもしれない。
先入観は捨てた方がよい。
生命は真実をついてくる。
(W/W)
代表取締役会長 和田弘毅
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