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(104)ワクワクする歯科医療

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2010年02月09日

さじかげん (104)ワクワクする歯科医療

 仕事に一途に携わっている人を紹介するテレビ番組はとても勉強になる。話す内容に大きくうなずかされることが多いし、新しいヒントをもらえる。仕事はすべて、提供する立場と、受ける立場に分かれるが、特に最近は受け手を思う仕事の在り方が重要視されている。

 製造業でいえば「作れば売れる」の時代から「受け容れられる物を作る」への変化である。品質の評価も「受け手個人の希望に合っているか?」を問う傾向が多くなりつつあり、その情報はネット上のブログなどを通じて一瞬のうちに世の中に発信されていく。

 「使ってくれる人がわくわくするような仕事をしよう」

 これはある日の放送で特に心に残った一言だ。コンピューターのソフト開発を進める会社で研究班のリーダーが発した言葉だ。

 ものづくりの原点はここにあるとハッとした。

 我々の作る補綴物すべてが患者さんの満足を得られるかどうかは難しい。しかし先生方やスタッフの皆さんと一緒に行う歯科医療ならば、患者さんがワクワクと期待する仕事に変わる可能性は大いにある。

 患者の立場で考えると、医科にお世話になる時は、健康だった状態にどれだけ戻れるかに意識は集中し、更に歯科では「より美しく、より若々しく」という期待感をプラスすることができるのである。

 富山の薬売りに「先用後利(せんようこうり)」という言葉がある。江戸時代から続くこの商いは遠く全国に足を運び、そこで最も大事にしていたことは地域との信頼だという。

 当時の全国を現代の感覚に置き換えると、世界中にくまなく足を運んでいるということになるだろう。見知らぬ地域で信頼を築く時に役立ったものは全国の情報だったらしい。情報の少ない時代に、来る度にもたらされる情報はとても重宝しただろう。

 更に子供たちにはお土産を持ってきて、「お代はこの次でいいです」というやり方は、まさに受け手の気持ちに沿っている。大人も子供たちも薬売りさんが来ると聞けば、ワクワクして待っていたことだろう。


 

 この「先用後利」には「ワクワクする歯科医療」につながるヒントが多いと思う。

 クリニックの確かな医療技術、患者さんが必要としている情報提供、来院される方々が楽しい気持ちになる仕組み。これらは我々コ・デンタルスタッフもお手伝いができることは多い。

 「受け手がワクワクするような」という言葉に未来が見える。(W/W)

代表取締役会長 和田弘毅

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