(100)継続するエネルギー
| メディア | 日本歯科新聞 | 掲載日 | 2009年09月15日 |
さじかげん (100)継続するエネルギー
先日、香川県高松市のホテルで行われた石原エレーナさんの講演を聴いた。彼女のご主人は医学博士の石原結實(ゆうみ)先生。ご主人は身体の健康に関して、奥様は心の健康に関して「心の栄養とは何か」をテーマにお話しされた。
「心の栄養」とは愛であり、エネルギーとなることは、日常生活の中で、「愛する」や「ハッピー」といった言葉をほとんど使わない日本人でも大体知るところである。
その「心の栄養」は私たち日本人からすると、気恥ずかしさのあまり、言葉として発するのに少々時間のかかる性質を持ち合わす。
しかし、日頃から自分の気持ちを率直に表現するロシア人のエレーナさんには、何事も遠慮し控え目であることを美徳とする日本人とは異なる気質があるように感じられた。
エレーナさんは、「自分の長所をノートに20項目くらい書き、40日間、毎日欠かさず声に出して読むとエネルギーがわいてくる」と話す。
これは「継続は力なり」という言葉そのものである。何日くらい続けると、文字通りの「継続」になるかという話題では、何をするにも30日では足りないということであった。
このたび、日本歯科新聞に掲載される本欄「さじかげん」が100回に至り、改めて来し方を省みるとともに、原点に立ち返る気持ちになった。
あるホームページで見た「さじかげんの技術」という解説によると、匙加減とは「薬など匙ですくい取る量だけでなく微妙な調整技術に対しても“匙加減”と言います。もともとは匙ですくった薬量、患者を生かすも殺すも医者の“匙加減”一つで決まったことから派生して、扱う物事の状態に応じた加減や手心を表す意味として広く使われるようになりました」とのこと。
100回を継続させていただいたその心境を問われた時、これらの拙文が前述する石原エレーナさんのテーマ「心の栄養」を自ら作り出す努力、即ち歯科界への愛やエネルギーにつながったかどうかを自らに問うてみたい。
代表取締役会長 和田 弘毅






