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(81)しびれが歯科で治った話

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2007年12月18日

さじかげん (81)しびれが歯科で治った話

 
 伊豆の断食施設に通う友人に同業の中田唯夫氏がいる。年に2回、4月と10月に一週間ほど断食を行う。10月は2人が時を同じくしたので、暇を持て余し話し込んだ。というのも、人間が食をとる時間は一日の中でも大きな割合を占める。断食でその時間を他のことに回す生活をすると、不思議とその暇は会話に向けられるのであった。
 
その時、彼は「手のしびれは歯で治る」という体験を聞いてほしいとやたらと力説する。以下が彼の話である。
 
 
 平成18年3月頃、左右の手のしびれ、特に人差し指と親指のしびれが出始め、首を上げると左手内側全体がしびれるので、近くの病院で首のMRIを撮ってもらった。すると、第三頚椎の異常が見られ、手術をするにはリスクがあるので、その病院では首を引っ張るけん引しかできないと言われた。
 
そこで、東京歯科研究会の金子暁氏に相談したところ、東京都文京区のグリーン歯科の伊禮祐子先生を紹介していただいた。
 
4月、5月と月2回程度グリーン歯科へ通い、即重レジンで咬合を上げ、その結果、前方側方運動ができないので調整を続けてもらった。7月、8月にかけ、だんだんとしびれが和らいで、9月には完全にしびれがとれ、10月に入りメタルでスプリントを入れてもらった。その間、Oリングテストを続け、確実に咬合を確認された。
 
 
 確かに立派なスプリントが入っているので「治療費は?」と尋ねると、具体的な価格はおっしゃらなかったが、「自由診療だから、調整の診療報酬は時間で計算するシステムになっている」とのことであった。
 
 そんな折、私のところに一枚のハガキが届いた。ヒト咬合医学研究所の小谷歯科医院からである。ヒト咬合医学とは、重力を基準とした顎の動き方や、歯の噛み合わせの状態をみる医学で、ハガキには歯肉と全身 (つぼ)の関係が鮮やかに印刷してあった。
 
 この種の仕事は、技工士にとっても未来志向の新しい分野を切り開いてもらえる可能性を秘めている。現実には、これらの技法はもっともっと大きな世界があると思うので、今日まで患者さんの立場で話が聞けていなかった自分は、だいぶ遅れているのかもしれない。

代表取締役会長 和田弘毅

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