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(75)歯科医療の作業標準

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2007年06月12日

さじかげん (75)歯科医療の作業標準

 技術評論家の森谷正規氏は、中堅中小企業に期待される「※雑多な技術」という講演で、この二十年間にどのようなイノベーションが生まれたかを解説している。
講演の中で森谷氏は、情報技術としてパソコンが生まれ、それがインターネットによって広く普及し、携帯電話は高機能、デジカメは高性能になり、また太陽光発電、ハイブリッド車などが技術革新により生まれ普及してきたことを説いている。
 歯科の技術は、この「雑多な技術」の代表格かもしれない。それは日本の全ての産業技術を取り込んで作業しているような節がある。
補綴物、インプラント、矯正等の作業は、その最たるものであると思われる。しかし、あまりにも幅広い分野の作業を手作りで行おうとしてきた歯科技術は、技能として熟練しなければ、理想の目的、すなわち精度の高いものを患者に提供できない。そして未だに、二十年もの熟練という課題が残っている。
 それらを簡単に捉えていれば、金属、プラスチック、セラミックスの精密加工をバイオの世界に密着させ、その反応を確認しながら咬合機能を回復させようとしていることになる。
しかし、受益者である患者に、その作業をわかりやすくインフォームド・コンセントすることは至難の業であるが、前述の森谷氏の述べる発達した情報技術、とりわけデジカメ、パソコン、テレビなどの技術はそれを少しずつ可能にし、患者に対する説明が進展してきた。
 日本歯科技工所協会の第41回総会の講演で、読売新聞編集局医療情報部次長の渡辺勝敏氏は、歯科医療の情報開示と歯科医療技術の標準化を提示された。
 それは早くから手がけられたにもかかわらず、何十年も作業標準が確立していない歯科界にとって必要なのは、発達した情報機器を活用して、作業の標準化と時間の概念を明確にすることである。
そして今、それをなすべき時がやってきている。

※いろいろなものが入り混じっていること。

代表取締役会長 和田弘毅

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