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(61)メタルボンドポーセレンの歴史

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2006年04月11日

さじかげん (61)メタルボンドポーセレンの歴史

 
 平成18年3月16日、大阪・リーガロイヤルホテルにて、産経新聞社主催の「第21回 正論大賞※」の受賞者である、藤岡(ふじおか)信勝(のぶかつ)拓植大学教授(「新しい歴史教科書を作る会」副会長)の講演「日本は歴史教科書から立ち直る」を聴講した。
 
 藤岡氏は、ピラミッドが奴隷の労力ではなく、女性のボランティアから成り立った話に始まり、歴史は権力を握った者と、権力に支配される者の抵抗によって始まる、というような話をされた。また、日本では聖徳太子と江戸時代(幕末)の武士たちが国の歴史を正しく導いた話も簡潔にされ、今、正しい歴史教育の本が出来上がり、本年4月からの教育が始まる。詳しくは、新しい歴史教科書を手にしてみると良いと思う。
 
歯科界にも正しい今日の歯科医療を導くものがあっても良いと考える。
 
最近出版された、東京医科歯科大学大学院教授である川渕孝一氏の編著『歯科医療再生のストラテジー&スーパービジョン』(医学情報社)は、この種の役割を果たしてくれることを期待するものである。
 
 私が歯科界での歴史として語れることは、金属床義歯とメタルボンドポーセレンの作製で、もう既に50年を迎えようとしている。それはある意味では、歯科精密鋳造とセラミックの柘榴(ざくろ)石系の熱膨張コントロールにあった。コバルトクロム合金も、原料から合金までの一貫生産に対応する高温埋没材の開発によるものであった。メタルボンドも原料石や金属を大阪市立工業研究所や造幣局の力を借りて、一貫生産した記憶は、あまりにも生々しく昨日のような出来事である。
 
 現在、新しい歯科技術は鋳造ではなくCAD/CAMによる切削加工で、やはりそれは金属とセラミックの材質の変化と加工法が特色と思える。それにしても、保母先生が「金属焼付ポーセレン」と名付け、桑田正博先生は「セラモメタルポーセレン」、私は「メタルボンドポーセレン」と言い、私はいつの間にかそう言われるようになった現状が良いのかどうか教えを請いたい。
 
※正論大賞
産経新聞、フジテレビジョン、ニッポン放送を中核とするフジサンケイグループによって、昭和60年に制定され、グループの基本理念「自由と民主主義のために闘う正論路線」を発展させた個人並びに団体に贈られる年間賞である。

代表取締役会長 和田弘毅

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