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(60)パソコンと生産性

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2006年03月14日

さじかげん (60)パソコンと生産性

 
 福島県立総合衛生学院へ非常勤講師として講義に行き出して、もう10年にもなるかもしれない。いつも目の輝いている学生を見ると、なかなか「講師を辞めさせてください」とは言えない。
 
 しかし、私はれっきとした70歳以上のシルバーだから、「いつでもどうぞ」と首をさらけ出しているが、やはり福島の地元の子どもたちが生徒として集まっているだけに魅力があり、子どもたちの将来もあるため、昨年も2回の講義を終えた。
 
 あるとき、私が福島名物の「味噌パン」を、「一緒に食べなぁーい」と講義中に生徒たちに差し出すと、次の機会には、生徒たちが味噌パンを買って来てくれるのが、なんともかわいいではないですか!!
 
 私は教員の片平先生と、いつも講師室で雑談をする。「パソコンの時代が来る」という8年前の私の助言を受け、片平先生はパソコンを購入したが、小学2年生になる息子が駅名を綴るソフトを利用して、はまってしまったとのこと。
彼は、駅の名前を順番に追うことが大好きで、JRの駅名や、昨年の尼崎での脱線事故はどの駅とどの駅の間であったのか、など即座に答えられるようになり、今ではフォルダーをさわるほどに冴えているのだとか。
 
 片平先生の話では、JRの駅名検索のお蔭で、おばあちゃんの帰る時間と、その間に移動した距離を立体的に計算して、移動距離を当てたと云う。彼は「距離感が抜群に冴えている天才」と思える。
 
 話は変わるが、パソコンを奨励するわりには、パソコンを駆使できない自分を戒め、ついに各地にパソコンを置きたいと、2台目のパソコンを会社に買ってもらったが、こんなパソコン天才がうらやましいと思う。
その反面、パソコンの大いなる無駄も発見している。それは途中で検索の目的から脱線してしまうことである。ネット関連の情報の魔力である。多くの人が、見なくてもいい画面をつい見てしまい、目的にかなったビジネスを進めていない。それがパソコンであり、デジタルの弱み、即ち大いなる欠点もある。そのようなことをくり返していれば、お金も産まれないし能率も悪い。それより一分でも、お客さんと会う時間の方がお金を産む。「アナログの継続は力なり」を感じる。

代表取締役会長 和田弘毅

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