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(55)こんな医者のかかり方

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2005年10月11日

さじかげん (55)こんな医者のかかり方

 
 先日、2サイクルエンジンで雑草を刈り払いする通常の草刈機を使って萓を刈っていると、ポプラの木に似た直径5センチくらいの木に右手が激突し、さらには長さ3センチほどのトゲが右手甲の中央部に突き刺さってしまった。あまり出血がなかったので絆創膏を貼っておき、数時間後に出血が見られたので「ちょっとおかしいなぁ」と直感したものの、3日もあれば治るであろうと素人判断をして放っておいた。
 
 しかし、3日経っても1週間経っても手は腫れたまま一向に快方に向かわず、湿布の効果もなく、洋服の着脱ですら痛くなり、8日目を迎えたある日、ついに医者に診ていただこうと決意した。どこの病院の何科を選ぶか考えてみた結果、趣味を通じて交流のある若手の医師、O先生がいるT市の病院を訪れることにした。O先生に相談したところ、「化膿はしていないが腫れているので、泌尿器科にはエコーがあるから、それでちょっと診てみてどの科に行くか決めよう」と言われた。
 
 エコーで見ると患部には水も黒い血のかたまりもなく、Oドクターは整形外科を紹介しようと言ってくださった。その後、整形外科にて2種のレントゲンで診査し、異常がないから皮膚科がよかろうということになった。皮膚科に行ってみると、「化膿していないので抗生物質はやめておきますが、ステロイド系の塗り薬を2種塗りましょう」と処置してくださり、そこでようやく右手に白い包帯を大きく巻いてもらった。
 
 そしてその後、そのまま所属の職業奉仕クラブに久しぶりに出席すると、まわりにドクターが何人かいらっしゃったので、何科が適切だったのかと相談してみた。すると整形外科医は整形外科が良いと言うし、内科医は外科が良いと言う。結局、最長老の5歳年上の先生から「ちょっと見せてみて」と言われ、押さえられて「痛い」と答えると、「皮下脂肪炎症」であると言われた。それは蜂?織炎という炎症で、「抗生剤を服用なさい」と診断され、特にペニシリン系は有効とのことだった。そして抗生剤を飲み始めると、一気に快方に向かった。
 
 こういう経験をすると、歯科の場合ではどうだろう、と置き換えてみたくなった。まず5人の歯科医師から選択できるという条件があったとする。しかしその中の誰を第一の候補に挙げるかが難しいので、とりあえず年齢順に若い歯科医師からだんだん高齢の歯科医師にお願いするというのが良いのか、はたまた逆の方が良いのか、悩んでしまう。

代表取締役会長 和田弘毅

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