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(52)果たして歯磨きはどうなる?

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2005年07月12日

さじかげん (52)果たして歯磨きはどうなる?

 
 先日、富山県歯科衛生士会会長の精田紀代美氏よりお電話をいただき、お会いした。歯科衛生士としてのお仕事はもちろん、クリーニングやホワイトニングなどの口腔内のケア及び歯ブラシを中心とした歯科関連商品を扱う店の経営を企画されており、フランチャイズで全国展開する案を構築中とのことである。約一時間程、話をお聞かせいただいた結果、そのお考えにまったく異議を唱える点はなく同感で、すっかり共鳴してしまう内容であった。
 
 かねがね、国民は8020運動に理解を示しているものの、なかなか実現されておらず、私の記憶では80歳で6本前後の残存数で、良くても8008、目標と残存歯数は皮肉にも逆ということになる。現実は8012、8016止まりであるようだ。その達成の最も基本となるのが歯磨きであるが、長年、歯科医療業界に携わる私でさえ、きちんとケアできているかアヤシイところがある。
 
 「いつまでも28本の歯が虫歯にならず、幸せですね」とお世辞を言われる私は、「はあ、解剖学を勉強していますからね」などと逆らわずに対応しているが、そう言いながらも、「歯を磨いてくれるロボットができないだろうか」と日本一のロボット博士に相談したり、どの方法なら完璧に磨けるのか「○大のW教授が推奨するつまようじ法だろうか」と体験してみたり、試行錯誤を続けている。
 
 歯科医院に3ヵ月も行かなければ、必ず衛生士さんに「磨けてないですね」と言われてしまう。歯を自分で完璧に磨くことは不可能に近い。誰かに磨いてもらったり、チェックしてもらわない限り完全ではない、と結論づけている私である。
 
 そういう意味でも、精田氏の構想は、基本的には正しい。時間をかけて他人に磨いてもらえば、さぞかしうまくいき、口腔衛生の達成度は誰もが高くなるであろうと思う。ところが、これを業として、フランチャイズのシステムを構築し、特殊な歯磨き剤などと併せて全国に広め、歯科医院の患者発掘に役立てようとするとなると、少々のパワーでは難しい。実現させるには、そのための能力や力強い協力者を必要とする、とお答えするしかないのである。
 
 着想が良くても、精田氏の歯に対する思いがどんなに高くても、料金設定やシステムの巧妙さが必要とされるのではないだろうか。歯科界の皆様にご相談申し上げたいと思う次第であります。

代表取締役会長 和田弘毅

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