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(47)「金パラ冠」という超重要課題 その①

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2005年02月08日

さじかげん (47)「金パラ冠」という超重要課題 その①

 
元FDI会長、鶴巻克雄先生が「日本の歯科界は世界の七不思議の一つだ」と、他国の歯科事情と比較して日本の歯科界には矛盾が多いことを指摘されていた。
 
特に、まったくの不採算である金パラ鋳造冠をいまだにやっていることは、世界の七不思議の一つと言ってもいいかもしれない。
 
 一体、金パラ鋳造冠を作ることによって利益を得られる者がいるのかどうか、議論さえなされていない状態である。もし仮に利益を得る者がいるとすれば、国民と金パラ○○○業者ぐらいではないだろうか。金パラの主な成分で高価なものは、1グラムあたり1389円の金と、606円のパラジウム(2005年1月現在)である。これも屑になれば値打ちがあるが、歯科人にとってはまったく値打ちがないのは不思議である。
 
パラジウムはロシアからの輸入に頼り安定供給が得られないため、価格が不安定である。パラジウムの価格が高騰し、逆ざやを防ぐために「金パラもどき」の偽金属の使用が横行して逮捕者が出たこともあり、悪の温床として歯科業界全体の腐敗の原因となった歴史がある。
 
この金パラ鋳造冠の、特に金属の不採算についての問題は、歯科界において超重要な課題であると考えている。歯科医療従事者が一堂に会して議論してもよいのではないかと思う。最も都合の悪い厚生労働省が嫌な顔をすることがわかっているので、誰も何も言わないのかもしれないが。
 
新年早々、何か物が歯の隙間にはさまっているような、すっきりしない気持ちを整理するためにも、ぜひ歯科関係者の皆様に意見をお聞きしたい。
 
 新年の挨拶に来られたM社の幹部にこの話をしたところ、当社が以前から進めているロシアのハバロフスク歯科医師会長との技術交流において、「交換条件に、金パラを安定供給してもらう約束をしてもらえば良いのではないか」と提案してきた。M社の代表Y君のこの提案が、金パラ鋳造冠問題解決策の第一案であるとすれば、興味深いことではないでしょうか。
 
 これはとても一回では語り尽くせない問題でありますので、次回に続けます。

代表取締役会長 和田弘毅

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