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(46)年と共に忘れてはならない男女のたしなみ

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2005年01月11日

さじかげん (46)年と共に忘れてはならない男女のたしなみ

 
 男性は名刺、女性は口紅である。
 
 まだ小学生の頃、「末は博士か大臣か」という言葉をよく聞いた。太平洋戦争が終わる昭和20年頃に覚えたこの言葉が、未だに脳裏に焼きついている。「やっぱり、成功の頂点は博士か大臣なのだなあ」と子ども心に思っていたが、今の職業柄、年を経るごとに、日常的に多くの博士の方々にご高説いただく機会が増えた。しかし、大臣となると少ない。
 
 郷里、香川県の先輩で、3回にわたり大臣を務められた藤本孝雄先生には、ときどき香川県人会でゴルフのお供をさせていただくなど、親しくさせていただいている。元総理大臣の大平正芳氏や竹下登氏がおっしゃったことやエピソードなど、ためになるお話をたくさんお聞かせいただいている。
 
 ある時、藤本先生に「加齢と共に必要なたしなみのひとつに『名刺と口紅』があるのを、聞いたことがありますか?」と聞かれ、「何となくわかりますが、初めてです」と答えると、詳しくご説明くださった。
 
 まず、男性は自分が社会の第一線を退くと、名刺を作ったり持ったりしなくなり、自分の存在を失ってしまうことが多い。男性はいかなる時も名刺を持参し、元気で活躍していることを顕示しなければならない。名刺は元気で活躍している証である、とのことである。
 
 また、女性はいかに厚化粧であっても口紅を塗らなくなると、表現が良くないかもしれないが、女でなくなったと宣言しているみたいだと思われませんか?とおっしゃった。
 
 なるほど、はっきりと意識してはいなかったが、日頃の対人関係の中でなんとなくひそかに感じていたことにつながる感じがした。女性の口紅のことは、45年も生命保険のルートレディーを勤めたM女史が、同じようなことを川柳で言っていたのを思い出す。
 
 歯科人には、不思議と名刺を持たない方が多い。私どもも含めて、今一度、名刺のこのような効用について見直すのもよいのではないかと思う。

代表取締役会長 和田弘毅

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