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(31)「性格が命を亡くす」という発見?

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2003年08月26日

さじかげん (31)「性格が命を亡くす」という発見?

 
 「性格と病の関係」という類の本を読んだことがない私ですが、どうもなんとなく深い関係があるのではないかと最近特に感じております。
 肥満も、体質ばかりでなく、性格も強く関わっているという話もある位ですから…。
 さて、私は70才近くなります。身辺に病気の方がたくさんでてまいりました。やはり癌が多いのですが、虚血性疾患の脳に関係する病気や、心臓に関する病気等々、死に直結する病気が最も多いです。
 
 「健康のためなら死んでもよい」という落語家の話にあるように、日本民族がこぞって健康に良いからと、「何でも食べる」「よく歩く」ということを実行していても、癌にかかればひとたまりもありません。
 
 先日も、友人の奥様が直腸癌になったと聞き、手術後にお見舞いに行って色々話を聞いていると、前述の如く健康のためなら何でもやっておられる優雅な生活であったのに、突然癌を告知されたそうです。手術をしても癌細胞が残ったと聞き、なぜかと不思議に思って御主人に聞くと、「医者が嫌いで、恐くて歯の治療にも行かない。」と言われた。すごい「こわ恐がり」であるため、半年も手遅れだったとのことである。
 
 パーキンソン病になった人にも「皆が良いと言っている、身体全体を暖める治療法があるからどうか」と勧めると、「僕はいつもすぐに汗をかくからそれはできない」と言われました。また、お寺に嫁いだ我が娘が子宮癌になって手術をしたというから、「免疫力を高める、ブラジルのタヒボというお茶があるからどうか」と言うと、「私は阿弥陀様にお任せしているから、そんなものは飲まない」と返ってくる。
どのケースを見ても、そこに命を縮める要素がいっぱいあるのに、良いと言われることを実行してみようとしない。かように「どのケースにも共通して、性格がそうさせているのだなぁ」という結論に至り、また、新しい発見を得たのであります。病気を治すことよりも先に、性格を直すことの難しさが立ちはだかっているように思えます。
 
 医療が発達して、治療の効果は抜群であっても、「雀百まで」と言われるように、持って生まれた性格は焼かなきゃ直らない。そうだとすれば、やっぱり病気は治らない方が多くて、人間の死亡率100%に向かっていくのであろうと気付きました。
 
 歯科界でも、歯科医療と患者の性格という分野の研究を誰かがされているはずです。その関係には、大変興味のあるところです。

代表取締役会長 和田弘毅

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