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(24)5千万円かかる役員の教育費

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2003年02月11日

さじかげん (24)5千万円かかる役員の教育費

 
 不景気のせいか研修会流行りで、企業は各種研修会を主催し、毎日のように案内が来る。銀行、保険各社、大手企業、商工会議所、新聞社と、あらゆる機関から有料研修会のお知らせである。それも段々と高額になってきており、一回につき15万円から30万円のものはザラである。その多くは、一般社員向けのものではなく、役員、社長向けの研修会であるから、やはりレベルの高いものとなる。
 
 有名スピーカーで一回につき100万円もの講演料を取る方々が、講師として話をする事に高額の原因があると思われるが、テレビやビデオ、ラジオでお顔を拝見するか、肉声を聞くかの違いで、いずれもお話を聞く事に変わりはない。従って日常でも勉強意欲が旺盛であれば、高いお金を出してセミナーに参加する事もないはずである。
 ところが実際には、合間を縫って勉強するのと、その為に時間を割いて勉強するのとでは実の入りようが違う。後者の方が良く充電されるようである。
 
 さて、そこで例えば一回15万円の高い受講料を要するコースを、何回受ければ優秀な役員になれるのかと、払う側はお金の計算をしてみるのである。
 
 歯科界というあらゆる産業の分科の一部を担当していて、プレイングマネージャーの為に歯科技術の第一線に立っている我々は、勉強の効率がどうしても悪い。年に10回参加したとしても、少なくとも5年や10年は続けない限り、一部上場企業の役員のような素養が身に付かない。50回とすれば、750万円である。50回で身に付くことはまず少ない。100回以上の機会を与えなければ、社会に通用する役員に成長しないはずである。もし30年前からその気で勉強するならば、4500万円かかる。その上交通費等を入れれば、5000万円かかる計算となる。
 
 そんな憎まれ口のような事を言っていると嫌われるかもしれないが、やはり人間は若い時にしっかりと勉強をしておく事が大切である。また、日常から謙虚な姿勢で話を聞く事の積み重ねが、お金を失わなくて済む事に繋がるのである。

代表取締役会長 和田弘毅

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