HOME > プレスリリース > (17)インターネットの発達により公益団体の会員が減る?
プレスリリース2009年 一覧に戻る

(17)インターネットの発達により公益団体の会員が減る?

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2002年06月04日

さじかげん (17)インターネットの発達により公益団体の会員が減る?

 
 昨今のインターネットの発達のためか、社団法人など、いわゆる公益団体の入会者が、減る一方だという新たな傾向があるそうである。
 
 一般的に、公益団体の会員になる目的といえば、会員になって少しでも豊かな生活や、確かな仕事の方向性に、自信や安心を持ちたいと期待するため、また、一方では、会の重要な要職につき、社会的地位を確保したいむきもあると考えられる。
 
 ところが現在では、会員になって新しい情報を確保したい人達にとって、インターネットさえあれば、情報には飢えない時代になりつつある。したがってこの種のニーズしかもたない方々から、退会、又は入会の否定組がでてくることはあるかも知れない。
 
 しかし、一方では、団体の要職につき、地区の会長や理事を目指している人達は、やはり貴重な時間を割いてでも、会のためという大義名分のもと、活躍する会員になり続けるであろう。
 
 この種の会員が昇格して、勲○等などという勲章を頂くことにでもなれば、本来の目的が果たせたわけだから、名誉職として、その所属する会に名を残すことにもなろう。この様に、単に得することを目的とする会であるとすれば、公益団体に所属し続けなくても、インターネットによりその目的を果たし、その分の余暇を、海外旅行や趣味など、人生を楽しむ時間にあてることもできる。
 
みすみす一部の権力、地位志向の人々のために会費を払ったり、時間を割いたりする必要はないということになる。
 
 従って、指導者となり、リーダーシップを取る方々には、ただ会員の不平不満を聞くとか、利益のためだけに活動するのではなく、社会にむかって自分の業種の正しい方向を示す存在であり、尚且つ、国民のために役立つ活動をもって、定款に掲げたであろう「徳性の高揚」に重きをおくことを期待する。
 
 同業者を陥れたり、あるいは単に救済するだけの活動は、決して国民の為にはならない。もちろん、会員を権力争いの道具に使うなどというのは、言語道断である。
 
 この基本を見失うと、会そのものは消滅してしまう時代である事を感じる。
 
 もちろん我が歯科界の団体も学術、徳性、親睦が、基本であることを見失ってはいけないと思うが、いかがだろう。

代表取締役会長 和田弘毅

pagetop