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開発室を訪ねて 【鉤歯にやさしい開閉式クラスプ】

メディア DENTAL TODAY 掲載日 2002年03月15日

開発室を訪ねて 【鉤歯にやさしい開閉式クラスプ】

 
和田精密歯研(株)
 
「カムデンチャー」
 和田精密歯研株式会社は,和田精密鋳造所として1958年創業以来54年間,金属床,陶材焼付冠を全国に普及し, インプラント上部構造も30年以上に亘る臨床経験を持つ。創業以来,新技術の導入,新機構の義歯開発で常に歯科技工業界をリードし,近年は歯科医療機関を通じて患者さんの幸せに繋がる「口福を提供する義歯に対する活動の一環として,患者さんの義歯満足度を高める為に, 口臭,義歯の清掃,メンテナンスに関する情報や商品の充実も行っている。
  一方,和田精密歯研ではこれまでの義歯満足度の限界も直視し,インプラント歯科補綴の普及による歯科界の発展を促進する。まずは本年より特定のインプラントシステムに偏らない推進活動をはじめ,2003年からはコスト・品質・安心においても「口福」をもたらすシステムとサービスを提供する方針だという。今回は経営企画部の和田主実氏に「カムデンチャー」について語ってもらった。
 
―カムデンチャーとは
 カムデンチャーは,クランクや歯車機構のように運動の方向や力や 速度を変える機械仕掛けの一種,カム機構を利用し,ノブを開け閉めすると片側のクラスプが開閉する可動クラスプ義歯で,東京都で歯科技工所を営む斉藤治郎氏が開発し当社が 製品化しました。
 従来の可動装置付き義歯は留める力と同じ力で外れますが,これはノブを開かない限り,クラスプが壊れるまで外れません。遊離端欠損用,中間欠損用の2種類があり,材料は従来のCo-Crやパラで製作できます。
 
―カムデンチャーの特徴は
 この義歯のメリットはクラスプを開閉し維持力を開放できるので,鉤歯に応力をかけずに義歯を着脱できます。 また,歯牙の植立方向等に影響を制限されにくい,自由度の高いクラスプ設計が可能で,鉤歯が捻転歯などの場合にも非常に有効です。
 一方,鉤歯を補綴せずにリジッドなサポートを 発揮できますので,患者さんの身体的,経済的負担を軽減します。従来の義歯に不満があるが,健康な歯は削りたくない,インプラント治療は怖いし,高いとおっしゃる患者さんへの選択肢として提案できます。
 遊離端の場合,二歯欠損以内でしたら,咬合力の粘膜負担が小さく,片側遊離端金属床の義歯床部分の設計にお悩みの先生方には強い味方となります。 デメリットとしては,前装冠に比べ,クラスプがメタル色なので審美的満足度は低いと思われます。
 
―適応条件は
現在のカム機構部分の大きさは1種類で, 小型のものはまだ製品化されておりませんので適応症は近遠心的に16~24mmの範囲内,頬舌的には8mm以上,クリアランス4mm以上のスペースが必要です。
一方3歯以上欠損でも強度と安定性に不安が残るので,まずは2歯欠損以内でスタートされることをお勧めします。
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