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(13)人生はハングリーの方がおいしい

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2001年11月13日

さじかげん (13)人生はハングリーの方がおいしい

 
 敬老の日に偶然九十三歳の大先輩歯科技工士、(株)ニッシン佐竹義昌会長に面談する事ができた。原因は他でもない佐竹氏の御著書「糞尿一口噺」の内容に、「余りにも広い巾を持つ歯科医療技術」という一説があるので、今から五十有余年前に誰がそんな事を言うたか、その歯科医師のお名前だけでも教えて頂きたい、とお願いした結果である。
 
 かねがね歯科技工の技能を経験してみると八種類としても、一種十五年を要するので、百二十年経たないと万能のプロにはなり得ない!と主張してきただけに、この種の情報を持つ先輩がいた事はこの上ない貴重な情報で、さすが(株)ニッシンの佐竹会長であると、面談を希望したのである。
 
 その歯科医師は佐竹氏を歯科界に導いた高知・土佐橋の高橋先生と聞き及んだ。そして交流の相手様が日本歯科大学の学長であられた中原實先生であったと聞き、なるほど、教育者で大学を総括した方と日頃議論をした結果だなーと推測判断し、納得したものである。
 
 所でこの佐竹義昌氏、一九〇八年五月二十一日生まれで、一日八十gの御飯を計って食べているというだけあって、元気で尚且つ知識欲旺盛である。「人間の脳は倉庫だからもっともっとつめこまないといけない。庭の草の名前ひとつ全部知らないのが人間だから、脳を空白にしておくと退化する。知らない事はわかるまで調べなくちゃー」と教えられる。
 
 憶えるより忘れる方が多いと逃げ腰だった自分に反省の括を入れられたが、それにしても脳がハングリーである事もさる事ながら、最近、伊豆のヒポクラテスサナトリウムに行き人参三本リンゴ半個のジューサージュースが一食で一日千二百カロリー基準の摂食を三ヶ月続けた結果、何も食べても本当においしい。一個の玉子焼き、一片のハムそして一切れの刺身のうまいこと著しい。空腹に勝るご馳走なしであろうと思うが、その空腹も長い月日続く程、幸せなご馳走になる事を今更の如く六十七歳で、それも戦中戦後より何年ぶりかで知る事になったとは・・・。しかし省みればハングリーで、まずしかった時代の方が人間は健全で夢と希望に輝く事ができ、今も発展途上国の方が日本人に比べスポイルされていなくて活力に満ちているとの事、佐竹義昌会長の現在の姿勢に我々は大いに学ぶ敬老の日であった。

代表取締役会長 和田弘毅

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