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(10)人間は「ないものねだり」

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2001年08月21日

さじかげん (10)人間は「ないものねだり」

 
  ネクタイが洋服ダンスに百本、ペンがペンホルダーに三十本、酒棚には世界の銘酒がズラリ、そして冷蔵庫には食べもしないバターチーズ、焼肉タレ、何でも必要以上に揃っている。便利なものは家庭にあふれている。ないものを探す昨今のショッピングである。
 
 こんな現象が普通の生活になっている日本人は感謝の心を忘れていると言われるが、正しくその通りで、衣食においては飽和状態であるが、住に対する欲求不満は相変わらず横這い状態となっている。
 
 限られた土地に限られた面積の家しか建てられずウサギ小屋と言われる日本の実態はそれなりに日本人の生活にふさわしく落ち着いているのかも知れない。
 
 所で、いくら物資が豊かになっても人間は「ないものねだり」に変わりない。もっとおいしいお酒が、もっとおいしい料理が、と探し求めているのも事実で、そんなものがない所に価値がある。御馳走を食べに高いお金を出してあちこちさまよう旅行もほぼ限界に達し、どんなに御馳走を出しても、客は集まらない事は高級料亭の閉店をみれば、目の当たりである。
 
 お金を出して御馳走を食べに行く時代ではない。お金を出して御馳走を出さない所に行き、健康を維持する時代、即ち飽食による不健康を避けて必要最小限のカロリーで快適に暮らさなければならない日本人である。伊豆高原にあるヒポクラテス・サナトリウムはリピーターが七十八%とディズニーランドを上回る人気である。

代表取締役会長 和田弘毅

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