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(8)日本のアイデンティティー

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2001年06月19日

さじかげん (8)日本のアイデンティティー

 
 先日、ある会合のプログラムの中で、「21世紀日本のアイデンティティー」と題してシンポジウムが行われた。シンポジストはイーデス・ハンソンさん、金美齢さん、呉 善花さんの3人で、それぞれ米国、台湾、韓国出身で、日本で活躍されている著名な女性達である。コーディネーターには大宅映子さん。彼女達が国内外の両面の視点から、どのように日本や日本人について観察し、どう考えているのか興味を持って聞かせて頂いた。
 
 その詳細については割愛するが、“日本のアイデンティティー”について彼女たちの共通した考えとは、「日本は四方が海に囲まれているという地理的背景から他国から影響を受けるには距離があり、日本人は、その影響を自分達のものに吸収できる力、即ち異文化や自然環境そのものまで、巧みに融和する能力に長けている。また、自らが範とすべき事柄について全て外に求め、それを消化するという歴史を重ねて来た。そして仲間意識が強く“阿吽の呼吸”即ち主張する事なく、同じ価値観で物事を進める。」と分析し、今後どうあるべきかについては、「多様化する価値観を各々がはっきりと主張し、自らが発信し、創造していく事が求められる。」という事であった。
 
 後日、「アイデンティティーとは何か?」と自問してみたが、茫漠としたイメージは浮かぶけれども端的に「これだ」という確たる意味や定義が思い当たらない。周りの人にも聞いてみた。「理念だったと思います。」とか「存在価値ではありませんか?」あまり自信のない回答である。皆、アイデンティティーという言葉に実は不慣れであるのだ。
 
 英和辞典を引いてみた。identity=同一である事。同一性、一致。本人である事、身元、正体、独自性、主体性。(性質などが)非常によく類似していること...とある。ひとつの単語ながら相反する意味がある。しかし、皆が漠然と捉えているイメージは、「一貫した主体性」であろう。
 
 一方、歯科業界にこれを当てはめてみるとどうであろう。「仲間意識が強く、阿吽の呼吸、言わなくても分かるだろう」的なところはないだろうか。もっと国民に知って頂く事が大切で、そのために摩擦を恐れず主体性を持って主張し、発信していく事が業界の発展に繋がるのではないだろうか。自分の家庭や職場に当てはめればどうであろう?

代表取締役会長 和田弘毅

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