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(4)入社より難しい退職願い―退職願は脅迫状か―

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2001年03月13日

さじかげん (4)入社より難しい退職願い

 
―退職願は脅迫状か―
 
 年度末を迎え、新入社員を迎え、嬉しく、又楽しい「社会人の第一歩が」始まる季節である。
 
 期待と不安に胸ふくらませ、新しく入社する若人は職場も若い力に大いなる期待を抱き、比較的スムーズに社会に受け入れられ、新入社員も初心をあらわに「よろしくお願い致します。」と張り切るものである。
 
 しかし三年もしないうちに「退職願い」なる脅迫状を胸に、もんもんと悩む、即ち退職の機会が訪れるケースも少なくない。
 
 退職の理由は色々あり、給与待遇の不満、適性の有無、上司との人間関係等理由は後をたたない。
 
 退職願を受け取る側は「ビクッ」として、「折角教育、訓練に多額の費用と時間を割いたのにも拘わらずもう早や退職か?」と裏切られた様な立場に立ち、踏みとどまる様に説得する場合と腹立ちまぎれに突き放す場合がある。
 
 退職願いを出す側にも、何等かの良心の呵責があるので悩んだ挙句に提出する「退職願い」であるが受け取る側ほど脅迫状と感じる度合いは少ない。
 
 しかし立場が逆転した場合、即ち会社から、辞める気もないのに「退職勧告」が降って沸いた様に来た時は、まさに言葉でも文書でも脅迫である。そこで何とか結婚とか住居変更とか、退職願いに書く様な、まともな一身上の都合が相方にある場合は問題ないが、その他はまさに喧嘩別れとなる事は間違いない。円満退職の秘訣は、かつて、千利休が茶の心として残した言葉に「軽きを重きが如く、重きを軽きが如く取り扱うべし」と諭した。これが極意で辞めたいと言う人には優しく、「かつては仲良く、職場の為に尽してくれた」事を思い出し、できるだけ引き留め、最後まで脅迫状の仕返しをしなくてすむのが望ましいと思う努力である。
 
 企業は人を止めると書くと言う人もある。

代表取締役会長 和田弘毅

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