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(3)仕事は追い込め、追い込まれるな!!

メディア 日本歯科新聞 掲載日 2001年02月27日

さじかげん (3)仕事は追い込め、追い込まれるな!!

 
 歯科技工の仕事を少しでも理想に近づけ、実現する為に最も必要なものは何かと言えば、それはお金でも技術でもなく、それらは二次的なもので、余裕のある時間を作り出せばお金も技術もマスターできる日が来るのである。その理由は日頃歯科技工に費やす時間は、人間が機械となって彫刻刀なりスパチュラなり切削ポイントなりを動かさない限り、これに代わって作業してくれるロボットはまだいないのである。
 
 この為にとられる莫大な時間を、どの工程の何に最も時間をとられるかを分析しきっていないのが歯科技工士である。作業時間は少なくとも優先順位が工程毎に計られてその問題を解決するとすれば現在の少なくとも30%の作業時間が生まれ、問題解決の余裕ができる筈である。
 
 具体例として、全体の作業時間の中に占める割合の最も大きい作業に研削と研磨があげられる。研削して形を仕上げる工程は整形の過程においてなされる修正の作業であるが、もしこれをその状態で艶出しできる所謂、光沢・研磨の方法が電解研磨の液体浸漬や、化学研磨の酸処理の様な表面状態でOKとなるなら、今より更に作業時間は短縮し時間は作り出されるのではないかと思う。既に金属の鋳造体表面を溶解研磨するロシア科学アカデミーの技法も存在すると聞くが、その設備投資は莫大な費用で技工所の経済力とのバランスにおいて耐えられるかどうか問題である。しかしレーザー熔接の様に歯科技工時間の蝋着という工程を大幅に短縮した事例もある事だから挑戦すべきであろう。
 
 具体例として、例えば歯科技工士の多くは絵を書くことはできても額縁に絵を入れて飾り、できればそのタイトルを作りコピーを作って模型を残す事ができない事をさしている。
 
 彫刻家はミニのコピーを作ってでも作品の傾向を分析し反省し、そしてそれを残し誇りとする。今の歯科技工は時間がなくて、折角努力した結果はどこかにいってしまいノウハウやハードの改善は頭脳や体にわずかに蓄えられるだけである。額縁もタイトルも解説も残さない限り、技工物の完成ではないと思いませんか?

 代表取締役会長 和田弘毅

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