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塩田博文先生による保険義歯臨床のワンポイント講座
 
装着

 義歯作りにおいてはチェックすることがたくさんあります。まず第一は咬合です。しかし上下の咬合関係は咬合紙でチェックしてもクリアーできるものではないと考え、リマウントをおすすめします。

 患者さんには「今回は仮縫いです」といって装着せず、咬合器に乗せ、ラボサイドで修正してもらうことが大切です。
考え方としては、これをシステムとすることで、予後が良好で患者さんの通院回数が激減します。

 咬合採得に慣れた先生でも、このリマウントシステムを導入すると調整のための来院回数が1/3になったと書かれている文献を見たことがあります。私も実にそうだと考えます。

 審美性で排列を誤った場合、症例で示すようなことも時に必要で、再排列の選択をしなくても個性的といえる排列になることもあります。曲がった義歯はダメです。正中が左右に数㎜ズレても大きな問題を生みませんが、水平ラインは素人目でもわかります。

瞳孔線を水平ラインととらえると本ケースは、右側が下がり過ぎていて平行となっておりません。そういった時、上顎右側1番遠心切端、上顎右側3番尖頭を削って水平ラインを修正することがあります。
 けっして姑息な手法ではないと思いますので、時にトライしてみてはいかがでしょうか。


瞳孔線に対して、右側が下がっている切端ライン

修正するところをマジックで記入
( 上顎右側1番遠心切端、上顎右側3番尖頭 )

修正後、少し審美的になったと思う



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